2025年9月 ベトナム縦断「もはやこれは修行なのか、神ツアーなのか」3日目

こんにちは中村です!まだまだ暑い日が続きますね!
3月のベトナムの気温差が激しく
南のホーチミンは半袖・半ズボン
北のハノイは長袖(ダウン)・長ズボン
て感じに着るものが変わります。日本だと沖縄から北海道にい向かう感じですかね〜

DAY3|フエ → カイディン帝廟 → グエン朝王宮 → ティエンムー寺 → 永昌帝廟
ベトナム縦断「もはやこれは修行なのか、神ツアーなのか」3日目スタートです!

DAY3|祈りと詩が息づく街、フエ

「この街では、声をひそめて歩きたくなる」

前日、ホイアンのランタンの光に包まれた僕は、まるで物語の中から抜け出してきたような感覚で、フエへ向かうバスに乗り込んだ。
フエは、ベトナム最後の王朝「グエン朝」の都。
ホーチミンでもない、ハノイでもない。
“静けさ”こそが、この国の本質では?
そんな気づきを与えてくれる、まるで“精神の都”。

【カイディン帝廟】

「重厚と華麗が同居する異世界」

フエを訪れたら、どうしても見逃せない場所があります。
それが カイディン帝廟。

まず目の前に現れるのは、圧倒的な石段。
見上げると、まるで「ここから先は別の世界ですよ」と言わんばかりに、黒ずんだ石の門がそびえています。
思わず背筋が伸びる、そんな威圧感。

階段を一段一段登っていくと、両脇には獅子の像がこちらを睨みつけている。
「ここに来る人間を試しているのか?」なんて想像してしまうほど、独特の空気感が漂っています。

そして中へ進むと、外観の重苦しさとは正反対の世界が広がる。
黄金の輝き、陶磁器のモザイクが放つ色彩、そして天井いっぱいに描かれた龍の絵。
「え、同じ建物なの?」と錯覚するほど、外と内のギャップに度肝を抜かれます。

高台からは、フエの山並みと田園風景が見渡せて、
「この景色を皇帝も眺めていたのか」と思うと、時空を超えて繋がるような感覚に。

フエには他にもいくつもの帝廟がありますが、
カイディン帝廟ほど「重厚さ」と「華麗さ」が同居した場所はないんじゃないかな、と感じました。

【グエン朝王宮】

「栄華の記憶が、今も石畳に残っている」
フエの中心部に位置する広大な敷地。
四方を厚い城壁と濠で囲まれた「グエン朝王宮」は、19世紀初頭から続いた王朝の心臓部だった。

南門(午門)をくぐると、そこはもう別世界。
高くそびえる門に、精緻な装飾が施された回廊。
「ここで皇帝はどんな表情で国を見ていたんだろう」
そんな想像が頭の中を巡る。

他の東南アジアの王宮と比べて、この王宮が異彩を放っているのは、“煌びやかすぎない”という品格だ。
金でもなく、極彩色でもなく、「朱」と「木」と「苔」の色が、心を落ち着かせる。

風が吹くと、柱と柱の間に小さく音が鳴る。
それは、まるで当時の宮廷の息遣いがまだそこにあるような、不思議な余韻。

【ティエンムー寺】

「仏の教えと川の流れは、いつもそばにある」

香川を見下ろす丘に立つこの寺院は、フエの象徴的存在。
7層のパゴダ(塔)が空に向かってスッと立っていて、どの角度から見ても絵になる。

ここで忘れられないのは、とにかく空気が“静かすぎる”こと。
誰も大声を出さず、足音さえも控えめになる。
訪れる人々は皆、自然と手を合わせていた。
誰に強制されたわけでもないのに。

敷地奥には、かつて命をかけて抗議の焼身自殺を遂げた僧侶ティック・クアン・ドックの自動車が展示されている。
その姿を見た瞬間、この寺が単なる観光地でないことが、ズドンと胸に響く。

宗教とは、思想とは、自由とは。
その問いが、波のように心に打ち寄せる。

 

永昌帝廟(トゥドゥック帝廟)】

「人は、死後に暮らす“理想の家”を持てるのか?」

この場所を歩いた瞬間、声が出なかった。
まるで王が作った詩的な別荘”

池に浮かぶ東屋、詩を読むための間、静けさを楽しむための庭。
すべてが、皇帝トゥドゥックの“生き方”を物語っている。

驚くべきは、彼がこの帝廟を生前に自ら設計し、自分で通っていたということ。
つまりこれは、王が生きながらにして「死後の居場所」を作り、そこで思索し、詩を詠み、人生の終幕を準備していた空間なのだ。

現代の僕らに置き換えるなら、
「自分の最期を迎える空間を、芸術的にプロデュースする」という感覚。

だからこそ、ここは「墓」ではない。
むしろ、人生最後の“美の哲学空間だと感じた。

中村的まとめ|DAY3・フエ編

✅ 王宮は“静謐の建築美”。豪華さよりも、しとやかさが心を打つ
✅ ティエンムー寺では、「祈る」という行為そのものを再発見する
✅ 永昌帝廟は、死を迎えることすら美しく設計した詩人皇帝の思想空間
✅ フエには、音も匂いも色も“濃すぎない美”がある
✅ 「派手ではないのに、記憶に残る」――そんな場所を求めている人には、間違いなく刺さる街

次は…
【DAY4|ハロン湾クルーズ|世界遺産】へ突入!
「世界を旅した僕が、“呼吸を忘れた絶景”と出会った日」です。
ご希望あれば、すぐご案内します。

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