「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」という「うどん屋」を物語コーポレーションが運営しています。
最近、焼肉キングに家族で行きましたが、
16時半という中途半端な時間帯でも満席でした。
物語コーポレーションが作るパッケージは、
集客力が凄いです。
丸源ラーメンも集客力のあるパッケージですが、
「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」という
「うどん屋」にチャレンジしだしています。
2026年5月に新業態「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」をオープン。
最大の特徴は、うどんが1玉から4玉まで同一価格であること。
さらに、スタッフが注文を取り、
料理を席まで運ぶフルサービスでありながら、
想定客単価は約1,000円です。
一見すると利益を出しにくい仕組みに見えますが、
オープン翌月の月商は2,450万円を記録。
平日でも1日700~800人、
土日には900人以上が来店しています。
この成功の背景には、単なる安売りではなく、
緻密に設計された「価値」と「利益」の両立があります。
≪お客様の不満を解消することが差別化になる≫
源次郎が注目したのは、
セルフ式うどん店に対してお客様が感じている不満でした。
「追加するとすぐに1,000円を超えてしまう」
「子どもを連れて料理を運ぶのが大変」
「注文から会計までの流れが分かりにくい」
こうした不満を、4玉まで同一価格、フルサービス、
テーブル上の調味料やお冷といった仕組みで解消しています。
重要なのは、まったく新しい商品を作ったのではなく、
既存店で感じる不便を一つずつなくしたことです。
≪「4玉」は集客につながる強い言葉≫
「大盛り無料」では、他店との違いが伝わりにくいものです。
一方で、「4玉まで同一価格」と聞けば、多くの人が驚き、興味を持ちます。
SNSや口コミでも話題にしやすく、店を知ってもらうきっかけになります。
ただし、5玉までにすると注文量が増えすぎ、採算が悪化する可能性があります。
そこで、話題性と利益のバランスが取れる4玉を上限にしました。
差別化は、目立てばよいわけではありません。
お客様に伝わりやすく、利益が残る範囲で設計することが大切です。
≪利益は「見えない部分」の工夫で生まれる≫
低価格を実現できる理由は、
原価を抑えるための細かな工夫にあります。
麺は店内で製造することで、
物流費、包材費、工場の維持費を削減。
肉はグループ全体の仕入れ網を活用し、
鰹節や揚げ玉も店内で加工することで原価を抑えています。
つまり、お客様が感じる価値や品質は下げず、
裏側にある無駄を削っているのです。
≪個人経営者が事業に活かすべき3つの視点≫
1.お客様が我慢していることを探す
待ち時間、注文の分かりにくさ、
量の不足、価格への不安など、
お客様が仕方なく我慢していることを見つけましょう。
小さな不満を解消するだけでも、他店との大きな違いになります。
2.店の魅力を一言で伝える
「4玉まで同一価格」のように、
店の特徴が数秒で理解できる言葉を作ることが重要です。
看板やホームページ、SNSを見たときに、
「何の店なのか」「どんなメリットがあるのか」が
すぐに伝わる状態を目指しましょう。
3.値上げや値下げの前に原価構造を見直す
仕入れ方法、包材、メニュー数、廃棄、調理工程、
スタッフの動線などを見直せば、品質を落とさずに利益を増やせる可能性があります。
個人店が、大手企業と同じ規模で勝負する必要はありません。
大切なのは、「この店に来る理由」を一つではなく、いくつも積み重ねることです。
商品、価格、接客、店内体験、
分かりやすさを少しずつ改善していくことが、
地域のお客様から長く選ばれる店づくりにつながります。
では、また。



