複数人の人生が
一匹の犬で繋がっていく
不思議な物語。
人間と犬の関係性や
犬の不思議な力。
犬と一緒にいると
何故か素直になれる。
昔飼っていた柴犬のことを
思い出させてくれた本でした。
犬と一緒に過ごせた時間は
とても幸せでした。
さて、ここまで
コンセプトについて
色々考えてきました。
コンセプトとは、
言ってしまえば単なる言葉ですが、
質の高い言葉には大きな力があります。
コンセプトは、
たった一文字違うだけでも
大きく意味が変わります。
無印良品のコンセプトから
学ぶことができます。
無印良品のホームページから
抜粋します。
無印良品の考え方はこちら
↓
https://www.muji.com/jp/about/
無印良品の誕生は1980年。起点はものの生産プロセスを徹底して合理化することで
簡潔で気持ちのいい低価格商品を生み出すことでした。
具体的には「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」を通して商品を見つめ直しています。
たとえば、紙の原料であるパルプを漂白するプロセスを省略すると、紙はうすいベージュ色になります。
無印良品はそれをパッケージ素材やラベルなどに用いました。結果として非常にピュアで新鮮な商品群が現れたのです。
演出過剰ぎみだった一般商品と好対照をなす商品群は、日本のみならず世界に衝撃を与え、大きな共感とともに受け入れられました。それは「これがいい」「これでなくてはいけない」というような強い嗜好性を誘う商品づくりではありません。
無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくことです。
「これがいい」には微かなエゴイズムや不協和が含まれますが「これでいい」には抑制や譲歩を含んだ理性が働いています。
しかしながら「で」の中には、あきらめや小さな不満足が含まれるかもしれません。
無印良品は「で」の中にある小さな不満足を払拭し、明晰で自信に満ちた「これでいい」の次元を目指します。
「これがいい」ではなく「これでいい」。
「が」ではなく「で」。
「で」というと、なんとなく諦めや妥協みたいな意味に思いますが、
「で」の中にはレベルがあって、
無印良品は限りなくレベルを高めた「で」を追求するという
使命感とコンセプトが見事に言葉として成立しています。
「で」だけで、ここまで
言葉の意味を深化させるとは。
無印良品の商品は決して安くはありませんが、
品質を考えると納得感があります。
コンセプトを立ててから事業を行うと、
コンセプトに沿った商品づくり、サービス作り、
ビジネスモデルを作る必要性が出てくる。
コンセプトとは、ルールにもなる。
たった、一文字で大きな違いを生む
良い事例だと思います。
では、また。