
前回お話した
現状に合わせてコンセプトも変化させる。
環境変化が激しい現代には、
ともて重要な経営戦略です。
同じ言葉でも順番を変えるだけで
環境変化に対応している会社があります。
それは、
「うまい、やすい、はやい」で
知られる吉野家です。
実は、言葉の順番を
時代に合わせて変えています。
松田氏が社長を務めた70年代は「早い、うまい、安い」でした。
その後、吉野家は80年に経営破綻。
セゾングループの支援を受け再建中、BSE(牛海綿状脳症)発生に伴い、米国産牛肉が輸入禁止に。
この90年代にキャッチコピーは「うまい、早い、安い」に。
2000年代に入って現在と同じ「うまい、安い、早い」となっています。
3語の並び順を変えているのは
「その時点での経営陣の経営方針を示している」からだと思われます。
効率的な経営を進めるうえでは、松田氏の優先した「早い」が重要になる。
しかし、競争相手が増えて、味で比較されるような状況を迎えると、
「うまい」を押し出さざるを得なくなる。
価格に敏感な消費者が増えたのに伴い、
「安い」の訴求も収益を左右するように。
言葉の並び順が現代の消費者が
お金を使う際の優先事項を示しています。
「うまい、安い、早い」ということは、
①質(商品力)
②価格
③サービス力
という風に置き換えられます。
この順番を
自社のビジネスに置き換えてみると
課題が見えてくるかもしれませんね。
では、また。